打てない悩み

「打てない」
打撃不振のプロ野球選手の心の葛藤みたいだなぁ
いや、プロ野球選手の話じゃなくて相づちの話。
近頃、相づちを打てない社会人の人が多いことに驚いている。
相づちとか合いの手は、コミュニケーションの基本だ。
一方的にしゃべっている相手と対峙する時でも、
やっぱり相づちの打ち方ひとつで、
相手のお口は滑らかにもなるし、つっかえもする。
社員研修の依頼があると、何はなくとも必ず
1、相づち
2、合いの手
3、タイミングの良い質問
この3つは徹底的に練習する。
(表情やしぐさはその次の段階)
相づちなど、猿でも犬でも打てそうなものだが……
なんともこれが………打てないのだ。
これは、正直言ってプロ野球選手の打撃不振よりも
もしかすると将来の日本にとって大きな問題じゃないだろうか?
(よっ! 大きく出たなっ)
なんせ、会話をしていても、こちらを向いてるが……
分かってるんだか分かってないんだか?
(多分、分かってないんだよなぁ)
先日、某回転寿司へ行った時のこと。
(詳細は別の機会に)
周囲は皆、小さなお子様のいる家族連れだった。
そして驚いた。
パパとママはお話しながら食べているが、
子どもは二人ともDSをやりながらお寿司を見ない。
(DSの画面を見てるんだから寿司は見えない)
時々、口に運ばれたものを機械的に食べている。
パパと二人連れの男の子は、椅子に寝転んで
ゲーム中。時々テーブルの上の寿司に手を伸ばす。
皿が空になるとまた、パパがそこへ寿司の乗った皿を置く。
時々そこへ手が伸びる。
お行儀が悪いとか、そういうレベルを超越している光景に
言葉を失い、力が抜けた。
こりゃあ、うなづけない子が大量に育ち……
そして世に出るなぁ~。
そいつらが、日本を動かす時代がそう遠くない将来やってくる。
「相手の目を見て話を聞く」だの、
「うなづく」だの、
「相づちを打つ」だの、
「合いの手を入れる」だの、
「質問をする」だの
そういうレベルじゃない。
1人1~2台の端末を自在に使いこなし、
遊びも、楽しみも、勉強も、コミュニケーションも
……すべてはすべて端末の画面から。
こりゃ、絶対に狂うぞ!!
人がダメになるんじゃないか???
この「うなづき薬」を飲ませたら効くかな?
冗談はさておき、かなり恐怖を感じる今日この頃。