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今年もよろしくお願いします

七草も終わり、松も明けましたのでご挨拶申し上げます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。


暮の29日に義父が90歳で永眠いたしました。
年末年始からお正月と、何かと楽しくおめでたい門出に
不祝儀のお知らせではどうかと思いましたので、
しばらくブログなどもご遠慮申し上げ、SNSもお休みしておりました。



義父は、大正13年、福島県白河市に生まれました。
三男ですが、次男は2歳で、2つ年下の弟の四男は10歳で亡くなり、
5つ年下の五男は1歳で亡くなり、
生存したのは姉、兄、妹と本人の4名でした。
兄はソ連抑留で婚期を逃し、妹もまた戦後のドタバタで嫁ぎそびれて
生涯独身を貫きましたので、義父母が最期を看取りました。

生きていくのが厳しい時代だったのだろうと思います。

5歳の時に父親を亡くした義父は、小学校の卒業式を待って
その翌日、わずか12歳で東京の馬喰町の糸問屋へ丁稚に出ました。
青年時代は第二次世界大戦に出征し、生還。
その後見合い結婚、独立して「糸屋」を営み、
82歳までの70年間をコツコツと休みなく働きました。

昨年の5月に満90歳を迎え、義母の88歳とともに、
家族で椿山荘でお祝いをし、家族揃って記念の写真も撮りました。
本当にうれしそうにお酒を飲み、懐石料理を完食!
しかしこのころから、一段と痩せ始め、
腹部に「何かある」と、若干の違和感を訴え始めていました。

唯一生存していた男兄弟の長男が胃がんで亡くなりましたので、
自分も「胃」を疑い、胃カメラなどを飲んで検査もしました。
少しずつ食欲がなくなり、風邪をひきやすくなり、
夏は、何度も脱水症状を起こしかけ、暑さを乗り切るのに必死でした。

11月末に再度検査を行い肝臓癌で余命1〜3ヵ月を告知されたのが12月はじめ。
いったんは入院するものの、私の夫は、無理をおして自宅で看取ることを決意しました。
大急ぎで自宅の環境整備をして、それから1ヵ月……
あっという間の日々でした。

義父は、ただの一度も、家族に病名も病状も尋ねることなく、
静かに最期の時を過ごしていました。
義母は患ってしまって、何がどこにしまってあるか思い出せません。
家族が「あれがない、これがない」とバタバタと探し始めると、
「階段の下の収納を見てご覧」などとベッドの上から声をかけてくれます。
ちゃんとそこには捜し物があって、なんせ頭は冴え冴えとしていました。

私は、この義父が大好きで、本当に尊敬していました。
物静かで言葉数はとても少ないのですが、辛抱強く見得を張らない。
世の中のすべてのことを受け容れて動じない静かな強さを持っている人でした。
長寿の秘訣を問われると
「小さなことでクヨクヨしない」と答えていました。
「楽天家だからですかね〜」などとも申していました。

そう楽天的なようにも見えませんでしたが、
激動の昭和を生き抜き、7人兄弟の6人を見送り、
そうしなければ生き抜いては来られないほどの
艱難辛苦をくぐり抜けてきたのだろうと思います。

肝臓が通常の2.5倍にも腫れ上がり、
医師からは畳1丈にも渡るほどの大量吐血や激痛も予測されて、
その時を覚悟をしておりましたが、2度ほど吐血はしたものの微量で、
亡くなる2時間ほど前に、少し痛みを訴えたほかは、
夫に抱かれ、義母に寄り添われた本当に安らかな最期でした。

長く闘病しなかったことも、苦しみ、痛みが少なかったことも、
きっと90年間、多くのことを辛抱し尽くした義父に、
天が与えた最期のご褒美だったのだろうと思いました。

皆さまからは、「大往生」と誉められます。
しかし、私は、いや夫や義妹にとっては、なおさら、
徹夜に次ぐ徹夜、仮眠の日々ではあっても、
もう少し、看病させてもらいたかったし、
もっともっと、ずっと生きていて欲しかったという
思いがないわけではありません。

でも、1年、5年、10年と苦しむことと比べたら……と、
なんだか色々と理屈を付けて、納得しようと努力をしています。

残された義母は、足腰が悪く、色々なことが曖昧です。
ここ2〜3年は、義父が炊事、買い物などをこなして、
2人が肩を寄せ合って静かな余生を暮らしていました。
お風呂を沸かすのも義父。
家電製品の操作もすべて義父。

残された義母は、寒さに震えていても暖房のスイッチを
「ポン」と、入れることすらできません。
1人がこの世を去るという、ただそれだけでも、多くの手続きや
煩雑な事務作業を伴います。
今は、それらの手続きや、義母を支えて生きていくための体勢づくりに
奮闘する毎日を過ごしております。

お仕事の関係の皆さまには、ご迷惑をおかけしていることも多いと思います。
多くの同僚、後輩、心あるお客さまに支えられていることを実感し、
本当に感謝の毎日です。

私にできることなど、本当にごくわずかではありますが、
身体をいたわりながら、毎日を精一杯、頑張っていこうと思います。
皆さま、本年もどうぞよろしくお願いいたします。







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プロフィール

つむぎ

Author:つむぎ
株式会社PR現代の、なんでもやる課の編集者&マーケッター。
好奇心旺盛な働く主婦.
「和の生活マガジン花saku」編集してます。
「花sakuOnLine」運営してます。
年中いろんな企画を立ててます。
いろんな冊子や雑誌を作ってます。
呉服店やジュエリーショップなどの販促企画、販売員研修や、産地やメーカーさんで商品開発などのお手伝いもやってます。

一年中全国各地で、それはそれは面白い出来事と遭遇! 
特に出張中の事件遭遇率はすごい!
(いつかまとめてみたい珍事件の数々)

トレッキングやキャンプ大好き!
歌舞伎大好き!
和太鼓や各種スポーツも大好き!
書道大好き、お絵かき大好き!
旅行大好き(出張は別)!
温泉大好き、昼寝大好き、ひなたぼっこ大好き!


田舎暮らしの晴耕雨読が夢。


体力と根性と、料理早作り技とスピード家事が自慢!
近頃はベランダガーデニングにも夢中。

ものすごく遅いスピードで断捨離中。

運転大好き!
ドライブ一人カラオケ絶叫大会も大好き!

老眼だしあんまり暇がないけど読書が大好き!
宮尾登美子、宮本輝、山﨑豊子、池井戸潤、藤沢周平、山本周五郎、山本一力、浅田次郎、阿刀田高、三浦綾子、遠藤周作、高橋克彦、松本清張、島田荘司、篠田節子、ジェフェリー・アーチャー、ジョン・グリシャムああああキリがない。



















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