上手くいかないとき

予定通りに仕事が進んで、とても満足がいく出来映えだったり、
お客さまや周囲から感謝されたり、お褒めの言葉を頂戴したり、
そんなとき、私たちはとてもイキイキとうれしくなって、
モチベーションも上がってますますやる気になりますね。

問題は、そういうときばかりではないということ。

どうも、上手くいかないときにこそ、それぞれの本性というか、
性質が出やすいような気がします。
上手くいってるときは誰しもうれしいし、あまり差が出ないというか……

予定通りにいかないとき、いくつかのタイプに分かれてるのではないかと
近頃、そんな気がします。

とことんぶつかっていくタイプもいれば、逃げてしまうタイプもいて、
これぞまさしく個性のぶつかり合い。
上手くいかないから嫌になるのは当たり前。
でも、そういうときほど萌えるという……字が適切でないな（汗）
緑萌える季節ですが、こういうときは「燃える」と、こっちですね。

上手くいかないときほど燃えるタイプ。
これはカッコイイし、そうありたいと思います。

かっこ悪いのは、何事も「いとも簡単に済ませた」という体（てい）で
実は逃げているっていうヤツですね。
苦しむ姿や、できない姿をさらすのがイヤなのか？
格好をつけているのがバレバレなところが不格好です。
これは、見ているほうが恥ずかしくなってくる。


でも、上手くいかないときは辛いですね。
原稿が書けないときの悶絶や七転八倒はもう……すべてを奪っていきます。
時間も、気力も、熱意も、生きる力もすべて奪われたかのような苦しみ。
逃げますよ。
もう、いろいろと始めます。
突然手の込んだ料理を始めていたり、
なぜか包丁を研いでみたり、着るあてのない襦袢に半衿を縫い付けてみたり、
シンクや鍋を磨いてみたり……無駄なことをたくさんします。
でも、頭の中は原稿のことでいっぱい。
苦しい。

あとは、やり方の分からない初めての挑戦の時。
これもまた辛いですね。
色々と考えるけど、やり方が分からない。
図書館に行ってみたりもしますが読む本が分からない（笑）
ちょっとやりかけてみるしかないのですが、
何からやったら良いのかも分からないから始末に負えません。


色々なことがありますが、結局……つまるところ

やらなきゃいけない！

ということには変わりはなく、だったら最初から
不格好でもいいからぶつかってみることじゃないかと思います。
ぶつかってみないと分からないことのほうが多いのだから。