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服も売れない時代のたんすコンシェルジュ

三越伊勢丹ホールディングスの苦戦が鮮明となりました!
と、こんなニュースが目に飛び込んできました。(☝クリックするとその記事へ)

記事には「モノからコト」と書いてありますが、きものの業界でマーケティングを長年やっていると、「モノからコト」という考え方がそう新しい感じがしないから不思議です。

10月に
「毎日同じ服はおしゃれ」が招く百貨店不況
ジョブズが黒Tとジーンズを着続けた理由

という記事を話題にしました。

知的セレブリティーたちにとっては「消費」はカッコイイことでも快感でもなく、むしろショッピングなどは楽しみではなくなりました。女性活躍推進法が推し進められ、買い物が大好きだった女性たちは大忙し! クリックすれば翌日には自宅にモノが届く時代に、買い物に出かけることが無駄な時間とすら感じられてしまう中で、洋服すら苦戦しているというのに、きものを売るなどもはや狂気の沙汰か!? と感じられてしまいます。

毎日同じ服

ご興味がある方には、この本をお薦めします。

モノのない時代に育った段階の世代、飢えすら感じた、忍耐我慢ばかりだった戦中世代の女性たちは、義母を見ていても実に「なるほど」と感じ入ることがありますが、「もったいない」から「捨てない」し、新しい服や着物を買った時点で喜びが頂点、快感MAXに達しています。買ったきり一度も締めていない帯、しつけがついたままの着物………着ないモノを買う!? それこそもったいない!という考え方は存在していないなによりの証拠が、「買った時点で喜び頂点」ということでしょう。

買えなかったどころか着物など売っていなかったし(食べ物すら売っていなかった)、自分の着物を米に換えたことのある世代は、物欲……生きること、買うこと、稼ぐこと、出世すること、よりよい暮らしを目指すことに対する執着心もエネルギーも莫大だったように思います。我慢して我慢して我慢して「欲しい」「所有したい」という欲求がギリギリまで抑圧された後のその行動はマグマが火口から吹き出すような勢いだったのでしょう。それが高度経済成長を支えたのかも?


流通って………お金の有無、可処分所得の多少ではなくて価値観なのですね。

同じ服を着るのがカッコイイ!?

うそぉ〜、やめてよ〜って、流通業に関わる人は恐怖すら感じてしまいます。でも、自分自身はどうか? と考えれば色違いで同じスーツを4つ同時に創ったりとか、同じTシャツをまとめて5枚購入したりとか、モノの買い方が実に大雑把でいいかげんなことこの上ない! それを考えると確かに私のライフスタイル、生活時間に「ショッピング」という時間はほぼゼロに近いというのが実際のところ。そうか、なるほどそうなっている。

「銀ぶら」とか「ウィンドウショッピング」などはこれからますます「死語」になっていくのでしょう。
※「銀ぶら」は銀座でブラジル(コーヒー)を飲むのが語源という説もありますが、この場合は銀座をブラブラの意味で使っています。
ウィンドウを眺めて垂涎状態で何日もそこをウロウロしながら買おうかやめようか悩み続ける……そんなシーンももはや昭和の映画の世界でしか見られなくなるのかもしれません。

物欲とか、「買う」とか「所有する」と言うことに対する執着心も喜びもそう大きくはなく、それに対するエネルギーもとても小さい。それを広告や販促だけで喚起しようというのはそりゃぁもう、無理な相談。


何がカッコイイのか。
どこで喜びが頂点、快感MAXになるのか。
それを真剣に考えて考えて考え続けていると、なんとなくぼんやり答えが見えてくるような気がします。

新しい着物を購入すること、次々消費する(浪費する)コトに、罪悪感やかっこ悪さやとてもダサ〜〜イイメージを持つ人たち、次々に購入するかっこ悪さに堪えられない女性たち、親からもらったきものを洗い張りしたり、直してまた着るコトには誇りや喜びを感じ始めています。1万円の着物を購入することを躊躇(ためら)う女性が、着物をコートに直したり、帯に直したりするのに10万円支払うことをすんなりと受け容れ、喜んでくださっています。

生涯の愛着に堪える本物を選ぶ目を持っていることことカッコイイ。
次々買う、無駄なモノを買うなんてとんでもなくダサくて格好悪い。
そんな時代です。
捨てること、捨てられること、不要なモノを持たないことがカッコイイ時代です。
断捨離、大流行です。

使えるモノをリノベーションしてまた活かす(着る、着てでかける)ことができた時、喜びが頂点、快感MAX!
「どこで買ったの?」
「直したのよ。母のきものだったの」という時のドヤ顔!
誇りすら感じているに違いない喜びに満ちあふれた表情。

たんすコンシェルジュ活動を推進する大きな理由は、こんなところにあります。








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プロフィール

つむぎ

Author:つむぎ
株式会社PR現代の、なんでもやる課の編集者&マーケッター。
好奇心旺盛な働く主婦.
「和の生活マガジン花saku」編集してます。
「花sakuOnLine」運営してます。
年中いろんな企画を立ててます。
いろんな冊子や雑誌を作ってます。
呉服店やジュエリーショップなどの販促企画、販売員研修や、産地やメーカーさんで商品開発などのお手伝いもやってます。

一年中全国各地で、それはそれは面白い出来事と遭遇! 
特に出張中の事件遭遇率はすごい!
(いつかまとめてみたい珍事件の数々)

トレッキングやキャンプ大好き!
歌舞伎大好き!
和太鼓や各種スポーツも大好き!
書道大好き、お絵かき大好き!
旅行大好き(出張は別)!
温泉大好き、昼寝大好き、ひなたぼっこ大好き!


田舎暮らしの晴耕雨読が夢。


体力と根性と、料理早作り技とスピード家事が自慢!
近頃はベランダガーデニングにも夢中。

ものすごく遅いスピードで断捨離中。

運転大好き!
ドライブ一人カラオケ絶叫大会も大好き!

老眼だしあんまり暇がないけど読書が大好き!
宮尾登美子、宮本輝、山﨑豊子、池井戸潤、藤沢周平、山本周五郎、山本一力、浅田次郎、阿刀田高、三浦綾子、遠藤周作、高橋克彦、松本清張、島田荘司、篠田節子、ジェフェリー・アーチャー、ジョン・グリシャムああああキリがない。



















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